GM電池工場、溶剤漏洩後EV労働者に高賃金を提示

ブルームバーグ/寄稿者/ゲッティイメージズ

全米自動車労働組合は木曜日、ゼネラル・モーターズ（GM）とLGエネルギー・ソリューションズのバッテリー工場合弁会社アルティアム・セルズの組合員が賃金引き上げの「画期的な合意」を獲得したと発表した。

暫定合意では、オハイオ州ローズタウン工場の従業員の時給が平均２５％引き上げられ、終身雇用の従業員に対する２０２２年１２月までの未払い分も含まれる。 この協定は今後、Ultium労働者による批准投票にかけられることになる。

この合意案は、ウルティウム・セルズで化学溶剤が漏洩した翌日に発表された。 同社は水曜日に「カソード混合スラリー漏れ」を発表したが、一時的な生産停止後に解決された。 この事故による負傷者や従業員の感染はなかったが、UAWは工場の安全衛生慣行を繰り返し批判してきた。

ＧＭ株は今月初め、アルティアム電池パックの生産上の問題でＥＶ生産が減速していると同社が投資家に警告したことを受けて下落した。 これは、同様のバッテリーパックへの懸念を理由に第2四半期の利益が7月下旬に下落したことを受けてのことだ。

この暫定合意は、全米の注目を集め、民主党政治家の怒りを集めた数か月にわたる交渉の末に成立した。 オハイオ州民主党のシェロッド・ブラウン上院議員は7月末、同工場の時給16ドルを「貧困レベルの賃金」であり「国家的恥辱」と呼んだ。 アナリストらは、電気自動車の普及が進む中、ウルティアムとの契約はバッテリー労働者の労働権のベンチマークになるとみている。

賃金引き上げにもかかわらず、バッテリー労働者の提案された賃金は、エンジンや自動車を組み立てる伝統的なUAW労働者の賃金よりもまだ低い。 これらの労働者らは金曜日、合意に達しなかった場合のストライキを承認する投票を行ったが、ある試算によると、そうなれば経済に最大56億ドルの損失が生じるという。

ロイター。 「米国当局、GMとLGエナジーが所有する電池工場での化学物質流出を捜査。」

ロイター。 「GM合弁電池会社、国家合意に基づきオハイオ州の労働者を含めることを拒否。」

CNBC。 「GM電池工場の労働者、EV産業の労働試験における労働組合の代表について投票へ。」

CNBC。 「GMのUltiumはEVバッテリー労働者の給与を平均25％引き上げることに合意した。」